ハラル認証マーク一覧|日本と世界の主要マーク

ハラル認証マーク一覧|各種認証マークのイメージ ハラル認証ガイド
この記事のポイント
  • ハラル認証マークは国・認証機関ごとに異なり、世界で統一されたマークは存在しない
  • マレーシアJAKIMは86機関(48カ国)と相互承認を持ち世界で最も信頼度が高い
  • 日本には主要4機関(JMA・JHA・MPJA・JIT)があり、それぞれ独自のマークを使用
  • マークの有効性は輸出先国の相互承認で決まる

ハラル認証マークとは?

ハラル認証マークとは、食品や製品がイスラム法(シャリーア)の基準を満たしていることを第三者機関が証明した際にパッケージに表示できるマークのことです。(2026年3月時点の情報です)

世界で統一されたハラル認証マークは存在しません。各国の政府機関や民間認証団体がそれぞれ独自のマークを発行しており、マークのデザインも基準も異なります。消費者や企業にとって重要なのは、そのマークがどの認証機関から発行され、輸出先の国で有効かどうかを確認することです。

世界の主要ハラル認証マーク一覧

世界の主要ハラル認証マークとは、各国の政府公認機関が発行し、国際的に広く認知されているマークのことです。

国認証機関略称相互承認数マークの特徴
マレーシアDepartment of Islamic DevelopmentJAKIM86機関(48カ国)緑色の丸型、アラビア語と英語の「HALAL」表記。世界のゴールドスタンダード
インドネシアBadan Penyelenggara Jaminan Produk HalalBPJPH36機関(15カ国)紫色の新デザイン(2019年〜)。旧MUIマークからの移行中
シンガポールMajlis Ugama Islam SingapuraMUIS99機関(48カ国)赤と白のデザイン。4,000事業所以上で使用
タイCentral Islamic Council of ThailandCICOT138機関(50カ国)ダイヤモンド型のロゴ。最多の国際ネットワーク
サウジアラビアSaudi Food and Drug AuthoritySFDA—輸入食品の安全・ハラル基準を統括
UAEEmirates Authority for StandardizationESMA—GCC統一規格に準拠

東南アジアと中東のマーク運用の違い

ハラル認証マークの運用は、東南アジアと中東で大きく異なります。

東南アジア中東
市場ハラル食品と非ハラル食品が混在市場の食品は基本すべてハラル
認証個別商品ごとに認証マークを表示輸入段階でロット単位で判断
消費者マーク・成分表示を確認する習慣がある確認しない(全てハラル前提)

日本のハラル認証マーク一覧

日本のハラル認証マークとは、国内の認証機関が独自に発行する認証マークのことです。日本には政府が運営する統一的なハラル認証制度がないため、各機関が独自のマークデザインと基準を持っています。

機関名略称種別主な輸出対応国
日本ムスリム協会JMA宗教法人マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイ
日本ハラール協会JHANPO法人マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイ、サウジ、UAE
ムスリムプロフェッショナルジャパンMPJA一般社団法人マレーシア、インドネシア、サウジ
日本イスラーム文化センターJIT宗教法人マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイ、サウジ、UAE、カタール、トルコ

JIT(日本イスラーム文化センター)が9機関との相互承認で最も広い国際ネットワークを持ち、JHA(日本ハラール協会)がGCC・サウジ・UAE等との承認で中東向けに強いのが特徴です。

各機関の詳細な比較は「日本のハラル認証機関を徹底比較」で解説しています。

ハラル認証マークの見分け方

ハラル認証マークの見分け方とは、パッケージに表示されたマークが信頼できる認証機関のものかどうかを判断する方法のことです。

チェックすべき3つのポイント

  1. 認証機関名・番号:マークの近くに認証機関の名称や認証番号が記載されているか確認する
  2. 相互承認の有効性:輸出先の国がその認証機関を認めているかを確認する。日本の認証機関は常に承認取り消しリスクがあるため、特にインドネシア向けは最新情報の確認が重要
  3. 有効期限:認証には有効期限がある。期限切れのマークが使用されていないか注意

認証マークがない場合

認証マークがない食品の場合は、以下の方法でハラル性を確認できます。

  • 原材料表示を確認し、豚由来成分・アルコールがないかチェック
  • 製造元に問い合わせて、製造ラインでの豚・アルコールの使用状況を確認
  • 各認証機関のWebサイトで認証製品データベースを検索

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よくある質問(FAQ)

世界共通のハラル認証マークはありますか?

いいえ、世界で統一されたハラル認証マークは存在しません。各国の認証機関がそれぞれ独自のマークを発行しています。OIC(イスラム協力機構)が国際標準規格OIC/SMIIC 1:2019を定めていますが、マークの統一までには至っていません。

JAKIMマークがあれば世界中で通用しますか?

JAKIMは86機関(48カ国)と相互承認を持ち世界で最も認知度が高いですが、すべての国で自動的に通用するわけではありません。輸出先国の規制を個別に確認する必要があります。

日本の認証マークはインドネシアで有効ですか?

日本の主要4機関(JMA・JHA・MPJA・JIT)はいずれもBPJPHとの相互承認手続きを行っています。ただし、承認状況は変動するため、輸出前に最新の承認リストを確認することが重要です。

「ハラルフレンドリー」と「ハラル認証」の違いは?

ハラル認証は第三者機関の審査を経た公式な証明です。「ハラルフレンドリー」は認証はないものの、豚やアルコールを使わないなどムスリムに配慮した対応を自己宣言するもので、正式な認証マークは付与されません。

まとめ

ハラル認証マークは国・機関ごとに異なり、マークの有効性は輸出先国の相互承認によって決まります。

  • 世界で統一されたハラル認証マークは存在しない
  • マレーシアJAKIMが86機関と相互承認で世界最大のネットワーク
  • 日本の4機関はそれぞれ対応国が異なるため、輸出先に合わせて選ぶ
  • 認証マークの信頼性は、認証機関名・番号・有効期限で確認可能

認証機関の選び方については「日本のハラル認証機関を徹底比較」、取得の具体的な手順は「ハラル認証の取得方法」で解説しています。

参考文献